「多摩川も入れた生物多様性」などということばが構想にはあったが
護岸工事前の多摩川のワンド、狛江高校地先(上)
ワンドの復活を要望して作った砂利わんどの現状の写真(下)。
生物多様性の復活は30年掛かるかもしれないが公園構想の中に位置づけて欲しい。そういった発言もできない一方的なシンポジウムであった。
元和泉2・3丁目を太い実践が囲む都立公園化「指定」構想といえるのだが、
市長は会場からの当地区に住む男性の質問に答えて、
この構想は「夢」「イメージ」であり確定ではないことを強調していた。
皆様のご意見を伺うことなく進めることはありません。
全くの白紙です!
と宣言したが。
前の日のあいとぴあセンターでの説明会では、担当職員は
市民に「退場してくれ」「質問を言ってくれ」というような発言を繰り返したようで、
公務員でありながら、市民を不穏分子扱い、自分たちは情報を出さずにプランを発表して
一方で「白紙です」といいながら、撤回はしないという、お決まりのごまかしを繰り返した。
しかも、シンポジウムの中心であった中林構想検討委員会の座長は
これから市民の皆様で検討していってほしいと結びながらも、
ここの土地は昭和17年に都市計画決定していることを不動産を買うときに説明を受けているはずだという発言もするなど、
表では、「計画は未定・これから市民で決めて」と言いながら、
「緑地指定されている土地を知りながら買ってきたんだよ、お前たちは」だから文句は言えないはずとばかりの矛盾した発言をして退場していった。
また、構想プラン発表過程では
複数のパネラーによる
「インクルーシブ公園」「市民参加型管理運営」などを発表し、「新しい試み」「これからの公園のありかた」などとした。
市の職員も今までの公園管理とは全く違ったなどど発言。
狛江には「トンボ池公園」「のびのび公園」などで、すでに試みられている市民が構想段階から参加して整備や管理に関わるやり方を、あたかもどこでもやられていないよう認識していることが分かり
今まで、市民活動に関わっていた市民たちが「失礼だなあ」「行政は遅れている」「高橋市政は市民活動を馬鹿にしてきたが中身を全く知らないどころかなかったものにし、自分が新しいことをやる、えらいでしょといって選挙を戦おうとしている」と感じたようなのだ。
市民の発言に「公約のためにやっているんでは?」というような発言もあったくらいなのだ。
また、「生物多様性」「インクルーシブ」「景観軸」などをちりばめ、現在の市政では議員が議会で提案・指摘してもやらないの一点張りだった、あるいはやってますと計画に書いてあってもやっていない言葉を並べて、見栄えだけ整えている、だったら普段の政策でも取り組んでよと言いたい内容であったのが、市民の批判の一側面とも言える。
「バリアフリー」や「ノーマライゼーション」を超えて「インクルーシブ」公園!です、
「インクルーシブ」という言葉を知っている人は?などと
「イエス・ノー」カードで答えさせることが「双方向」であるというやり方は参加者をすこし馬鹿にしたシンポジウムであった。
「イエス・ノー」双方向が終わったらさっさと席を立って変える方も何人かいて、「動員かな?」とも感じた。
しかも、質問のたびにイエス・ノーのかずをの結果をしつこく論評していたし、そのことでのちのちの「布石」にしようとしているのかもしれないとも感じた。
民主的・市民的に装っている感じがする。
何よりやっていない政策をこれみよがしに発表、だったらほかの分野でも早くやってほしいし、市民がすでに先駆的にやってきたことを全く評価しない、知らない、無視無知な姿勢にも腹が立って帰った市民はいたようである。市民が運営してきた民家園の公営化しておいて、ここでは、公園を市民が運営する、これがこれからの公園です、新しいでしょ!というわけだから、信頼できようがないのではないか???
しかも、すべてを受け入れるという「インクルーシブ」の基本には
「みんなが少しづつ我慢をする」ということは不可欠である。
多摩川の土手は「誰もが安心して集うためにみんなが少しづつ我慢する」転圧小砂利舗装というやり方をとってきている。
これが狛江市での「インクルーシブ」の到達点とも私は考えているが
それ以上のインクルーシブのやり方や理念をさらに議論していけるなら
意義はあると考えている。
そう言った、いざ、「すべてを受け入れる」となったらどうするのか?を覚悟しているとは思えない行政の到達点。
それに対して
市民は「みんなでやる」「話し合ってやる」「少しづつがんマンする」「譲る」などを既に公園管理や民家園や土手の天端舗装で経験してきている。
それを知らない「審議会の学識達」という構図が今日のシンポジウムには見て取れた。
高橋市長は和泉多摩川駅周辺環境整備計画もつくらず
一方的にパークハイム狛江と駅のあいだの土地に「障害者支援施設」建設を進めている。
この件に関しても、「みなさんが反対ならば私はやりません」
「みなさんが反対ならやりませんから補助金を申請させてください」「取り下げや辞退ができます」と地元の方たちにいっていた。
今日のシンポジウムのあとの地元住民への発言も全く同じであった。
今日も地元住民は「けむにまかれたように帰っていった」