24日の金曜日、調布文化会館「たづくり」内の「くすのきホール」で、
映画「シッコ」を見ました。
たぶん「病気」という意味でしょうが、
あまり好きでない彼の映画の中で、
抜群に説得力があると思いました。
国民が医療を受けられない国アメリカ。
日本も後期高齢者医療制度では、アメリカの制度とかぶる部分が出てきますから
笑えない思いで見ました。
会場のホールでは、後期高齢者医療制度に反対の署名活動が行われていました。
マイケルムーアは日本の官僚さんたちが、高齢者医療制度を作ることを知っていて、
この映画をつくったのではないかと思えるほど、反対運動にぴったんこの内容です。
日本のお医者さんも(先ごろ市民団体の方と狛江医師会にヒアリングをしました)
保険制度の中の医療と「医学」はちがうんです。といっていらっしゃいましたけど・・。
アメリカでは、ガンでも、保険会社がうんと言わなければ、治療も検査も有効ではなくなり
自費で受けなくてはならなくなる、
フランス、イギリス、などを取材して、
最後にキューバの医療にすがるアメリカの9,11テロの救助活動で肺疾患にかかった市民たち。
この最後が面白いわけです。
是非ごらんになることをお勧めいたします。
それで、アメリカという国。
公的資金を金融機関にさらに投入するかをブッシュ大統領が
マケイン、オバマ両大統領候補と共に懇談するという国。
サブプライムローン問題が表面化したのは昨年暮れでした。
アメリカの国民性からして公的資金投入はすぐにはやれないだろうと
思っていましたが、
日本のバブル崩壊に学んでないんだなという印象です。
投機マネーを先物に流さないように証券市場にとどめておく必要があるんでは?
やはり、アメリカにも双子の2大政党ではなくて、
もう一方がもう少し社民的な政策をする必要があると思います。
税金でコントロールするしかありませんでしょうけど。