矢野市長の公約のひとつ、花火大会の復活。
一昨年から準備委員会にむけ、状況調査をしてきた産業生活課(組織改正前)によれば、
兵庫県の花火大会の事故を受け、開催者には警備上の責任がより強く求められるようになったことで
費用の中に占める警備費が数千万にもなることが明らかになっていた。
昨年からの準備会検討結果、意見具申で
不況により協賛金が集まりにくいとのことを受け、矢野市長は21年夏の開催は見送った。
協賛金が集まりにくい背景のひとつに、
《暮らしの便利帳》の予算ゼロ発行があるのではないか。
宣伝・コマーシャルを紙面にいれることで、
発行費用をゼロにするというもので、
狛江市は㈱サイネックスと契約。
総額1500万の広告を集める予定であったが、
出来上がりの紙面は、かなり空白が目立ち、
採算は取れたのかと感じる。
空白があるおかげで、見やすくなっている。
しかし、活字が小さく、もし、宣伝がすべて入ったら、紙面がごちゃごちゃして
高齢者や、初めて、狛江市に転入してきた方にとって
見やすい、分かりやすい情報になったか疑わしい。
昨年、9月議会で取り上げ、指摘させていただいたが、
ぜひ、試行してみたいとの答弁に納得することにした。
情報の基本は、自らアクセスして、必要な情報を取捨選択することだ。
カラー印刷で全戸配布できるということで、当初、白黒印刷で転入者用に刷るとして280万ほどの予算を組んでいたのをやめて官民協働事業にしたのだ。
行政は、説明責任や広報責任もある。10年ぶりの全戸配布が無料でできれば魅力である。
説明広報責任と情報を受け取る、また、取捨選択する側の権利のバランスを常に気遣い、
「風通しのよい社会」を維持、作って行きたい。
さて、広告は名刺の幅を広くした大きさで3万6千円。
裏一面は100万以上。
市内業者さんは、広告とりが廻ってきたときは、
やはり、お祭りやいかだレースと同じような寄付と感じた。
宣伝だから、必要ないと思ったら応じなくてもよいと言われても、
狛江のために寄付をと思ってしまう。
正直、3万6千円はきつい。
それで、どれだけ、売上が上がるか分からないし・・・
と話していた。
暮らしの便利帳をゼロ円で発行できたけど、
花火大会復活は延期せざるを得なかった。
(もちろん、その因果関係は説明しきれるものではない
私の私見の一部である)
不況という大きな背景がある。
底を知らない不況とならないように、
商工業者にもがんばってもらいたい。
市内共通商品券プレミアつきの早期発行を求めたい。