陸前高田の松を京都の大文字焼きや成田山新勝寺の護摩で燃やすという粋な?はからいも、すぐさま市民の反対で実現できなかった。
私は、「あーーあ」という思いで成り行きを見ていたが、当然の帰結となった。
今度はそんなものでは済まされない。東京都民がみんなで反対を表明してやらせないようにしなければならない。
東京都は災害後、すぐさま被災地のがれき焼却等の協力を申し出て、6月都議会ぼ補正予算も通ってしまっているらしいが、その後、セシウム稲わら汚染で牛肉が出荷停止。陸に山に川に大気に放射能汚染が広がっていることがようやくマスコミにも分かったわけだ。
下水処理後の汚泥の放射能汚染判明を受けて清掃工場の焼却灰の放射能検査を23区は6月に三多摩は7月16日に一斉に行い8月始めに結果が出た。また、基準値は8000ベクレルと環境省と東京都が協議して決めたそうだ。(国は福島以外の地域の放射能を含む一般廃棄物の処理基準を示していません)
そして、以下が都の方針だ。
飛灰と主灰によって扱いは違うが、
飛灰は8000ベクレルを超えたら最終処分場内に場所を決めて一時保管する。しかし、その方法は決まっていない。それまでは清掃工場内の貯留槽に一時保管する。
8000ベクレル以下の飛灰については最終処分場に場所を決めて埋め立てる。
飛灰とはろ過式集塵器などで捕集した排ガスに含まれている煤塵・ダストのこと。
主灰は燃やしたあとのそこに残る灰のこと。
主灰は8000ベクレル以下である(23区・三多摩とも)であるので、埋め立て、あるいはエコセメント化する。
一時保管の期間は国が方針を出すまで、国には飛灰の取り扱い方法の策定を要請する。
この方針で、多摩川衛生組合(狛江市もここにゴミを運んで燃やしてもらっている。稲城市にある)など三多摩26市の清掃工場のうち、最新式のろ過集塵器(バグフィルター)のある高温焼却施設8清掃工場では災害ゴミの受入が決まっている。今後3年間にわたってだ。
この方針に反対する理由は
1、バグフィルターで放射能が取りきれるのか?大気に放出されれば福島原発から被災地に降り注いだ放射能を再度東京の大気にまき散らすことになる。
2、8000ベクレルのいう基準値は安心なのか
3、埋め立て処分して安心なのか
4最終処分場を抱える日ノ出町はおそらく受け入れに反対するのではないか?交付金で今でも独自に一〇〇〇〇円の子ども手当が出ている町だが、果たして放射能まで受け入れてしまうのか?日ノ出のある女性は日の出町は海岸沿いにあったら原発を受入ていただろうといわれるほど保守的な?自民党が多いのいうこと?町だから今度も受け入れてしまうのではないかと心配していたが。
5処分方法も決まっていない、借り置きや、仮に・・というのでは、清掃工場の貯留槽に入れておかなければならなくなることもある(測定は月に1回だが)。そんな無責任な方針で放射能やダイオキシン、アスベスト、重金属などが入っているであろう災害がれきを運んで来てしまっていいのか
化学物質汚染を広げないために汚染物質の移動と拡散を防ぐ法律もできている。
私は少なくともセシウム半減期の30年のスパンで考えなくてはならないと思う。
30年は廃棄物などを現地から動かすべきではない。
大変だろうが、現地での処理方法を考えるべきで、借り置きにしても現地で行うべきだ。
そのための財政支援こそをすべきではないだろうか?
東京は福島で電気を作らせてきたんだから協力すべきだという人がいるが、原発の電気を使いたいなどと都民は言った覚えはない。福島の大人が原発を受け入れ、福島や周辺の子どもたちが放射能被害で苦しむことになるのだ。
福島の子どもたちは、自分たちの町の大人が原発を受け入れたことにいずれは気づくだろう。現在の佐藤福島県知事も原発推進派ではなかったか?
自分のまいた種は自分が刈るべきだ。
東京がするべきは子どもの疎開を受け入れたり、新たな原発を稼働させない、原発をとめていくそういう流れを作ることだ。
25日には衆議院議員会館でこの問題での院内集会が開かれる。
多くの地方議員や環境を考えてきた市民が集まるだろう。