2012年度予算を、「反省予算」と命名しました。
昨年の決算委員会で私を初め多くの会派からさまざまに指摘を受けて決算が不認定となったのを踏まえて、「すこしは反省したのね」「反省だけなら猿でもできるわよ予算」ともいえます。
昨年の決算委員会のあと、庁議で「決算は不認定になったが、自分たちは悪くない、気にすることはない」と市長が語ったそうである。
ということは、よっぽど私始め野党の指摘が効いたのだと言える。
でも、反省は足りない!!
(私の決算不認定討論は過去ブログ(2011年12月のブログ)を読んでください。)
3月14日の予算特別委員会最終日には、自民党・明政クラブ、民主党、生活者ネット・社民党の3会派が提案者となり修正案を提案。
公明党も賛成する野党4会派が結束し、予算は修正された。
さっそく共産党市議団ニュースでは、エコルマホールの照明用の電源ケーブルの修繕予算がカットされたことのみを取り上げ、
「安全・安心をないがしろにする修正だ」、として
「原案通りの可決を本会議最終日の26日には求める」内容となっている。
しかし、もっと大切な修正がされている。
金額は504,000円と少ないが、市民活動支援センター開設準備委員会の開催予算をカットしている。
駅前三角地に建設することを前提に話し合ってきた委員会なので、駅前三角地への箱モノ建設に反対する私たちはこの委員会の継続予算カットを提案したのだ。
建設費用は5億円。ランニングコストは2500万円/」年間。
2月の開設準備委員会は「三角地への建設が暗礁にのりあげているのでしばらく休眠します」と委員長が「休眠宣言」を出しているにも関わらず予算計上。市民活動支援センターの中身の議論をもっとして、入れ物じゃないよ、こころだよ、小さく産んで大きく育てよう、NPO元年にするにはどうしようかなどなど話し合ってくれるならいいんだけどね・・。
私は、さらに、7小跡地に建設予定の中学校給食センターの実施設計予算を切り、
(このことは中学校給食のあり方の議論のやり直し、どうせ三鷹給食(株)の設備投資の減価償却が終わる頃に完成予定なんだからもっと議論をして、センター建設以外の方法を考えられるということ)
(市民活動支援センターと中学校給食センターという箱モノ建設をやめさせ「選択と集中」を市民の知恵で行うことなのです!!)
認証保育園の保育料の補てん予算を組み入れたかったが、
拙速な議論での組み入れはあえて避け、
これらの問題では、3会派で慎重に議論を重ねるとの申し合わせをした。
何よりこの申し合わせはこの予算委員会での大きな成果であると認識している。
なぜならば、どんな市長になっても、議会が今のままではよい市政は展開出来ない。
会派を超えて議論ができる議会にしなくてはならないとずーーと思ってきたからだ。
今回の予算の修正を巡って、議員同士、政策を勉強したり、議論するそういう環境の素地が整ったと言える。
市民活動支援センターと駅前三角地に関しても、政策勉強会を開くこととの合意ができた。
学ばない・考えない・議論しない議員こそいなくなるべきで、
そういう活動をすることを阻止する牢名主のような議員がもしいるならば、
そういった議員こそまず、議会から去るべきともいえます。
さて、この予算修正が矢野市政に対する「もううんざりの矢野市政」宣言であり、
5選をめざさせないものとなったら、本意である。
「さあ、新しい狛江市の幕開けです!!となることを祈って・・。
※16年前「もううんざりの保守市政をかえよう!」との合言葉で自民党保守市長を変えました。
議論をしない議会とみんなで決めない市政を16年もやってきたのは誰なんでしょうか?!
矢野市政の16年間は議会にも責任はあります。
これは個人的な印象ですが、
私が議員になった5年前には、
数の多い順から取引するような市政運営にしか見えませんでした。
「だから仲間を増やしなさいよ」とはある保守議員のせりふでした。
読者のみなさんには2011年12月の過去ブログ「決算不認定討論」を読んでほしいものです。