がれき選別ライン
東京都の区部と三多摩地域のごみ焼却場で女川町のがれきを焼却することになり、
安全性と政策の妥当性、政策決定ののプロセスの問題などで疑問が出ています。
ダイオキシン対応型の焼却炉(バクフィルターでろ過する>だから大丈夫とか
東京の空間線量と大して変わらない地域のがれきだから大丈夫だとか
復興の妨げになるがれき処理に協力しないのは非国民呼ばわり
では、本当に安全で
本当に復興のためになるのかしら・・
がれきの処理が進まないのは、憲法9条のせいだなどという大阪の橋下市長発言も出て、
まずは現地へ言ってみなければわからないと思い、ようやく4月に入って視察が実現しました。
八王子市、三鷹市、杉並区の女性地方議員4人で仙台からレンタカーで石巻・女川へ
視察の受け入れ窓口が東京都の環境局資源循環推進課
現地では水産加工会社の跡地にがれきの選別場が出来ていて、
石・木片・布・プラ・金属などに分けていました。(手選別ラインが2本、地元の失職者が従事)
そのうち木片に14%のぷらを混ぜたものをビニール袋に入れ、測定サンプルをつくり
鉛で遮蔽したはこの中で空間線量を測っていました。
鉛で遮蔽した箱に入れるのは、自然界の放射能を含めての空間線量を入れない環境をつくるためとのこと。
①鉛の箱の外で測ったものと②なかで測ったもの(いずれも空間線量計をビニール袋にくっつけで測る)
③空間線量
①の数値と③の数値の差は0,001くらいとのこと。
そこから木片の放射能は問題ないという結果を導き出しているのです。
しかし、あくまで空間線量なので実態とは違うわけです。
立川の市議の報告では薪ストーブの灰から200ベクレル/キロという数値が出た。その灰に空間線量計を近づけてもほとんど変わらなかったとのこと。
それで、木片とぷら混合物を1キロもらってきました。
今、市民測定室で測定中です。
現地の1年たった今の状況も見てきました。
がれきマネーが現地を潤すのなら分かりますが、なぜ東京都の運送や貨物までが潤わなければならないのでしょうか。
震災復興予算19兆円のうちすでに18兆円を使っているそうです。しかし、現地は復興からほど遠い状況でした。消費税・増税で対応するつもりなのでしょうか??!
5月11日の夜には、多摩川衛生組合(稲城市)にて震災がれき焼却の説明会が開かれます。
1部事務組合の構成市(府中・稲城・国立・狛江)の関係者のみに限られているのもへんですが、
ぜひ多くの市民の参加をお願いたします。
現地では、都職員、宮城県職員1名ずつ、女川町職員2名が前に座って説明
横には環境省委託の電通の職員が4名。
震災がれき焼却キャンペーンDVDを制作したのはコマーシャルをつくる電通だったのです。
「がれきを見ると心が萎える」ということを話す被災市民がDVDには出てきます。
しかし、その本人は、自分の土地も家もすべて無くなって、自分の土地ががれきの一時保管場所になっているからそう思うのだということが分かりました。
電通までもが儲ける必要はないと思いませんか?
ちなみに女川町長はもと電通職員だったそうです。
東北電力女川原発1・2・3号機。日本の原発は海にせり出した半島に54基もある。容易に近づける場所だ。