安定与党を実現したはずの高橋市政の人事案件が否決された。
21日、12月議会最終日の「副市長人事」。
それが賛成10、反対11で否決されたのだ!!
与党自民党・明政クラブ幹事長にしても、指名された副市長候補にしても、高橋市長にしても
あの議会の暴れん坊のM議員にしても
目をむくことだった。
つづく、教育委員2名の信任投票は無事に淡々と進んだのに、どうしたことか?
まず、私の考えは、市長が落下傘なのだから、副市長も落下傘というわけにはいかない
(一時、高橋市長は就任直後のインタービューに
庁内にどんな人材がいるか精査したうえで、都庁から財政のエキスパートなども考えられる
とコメントしていたが)
庁内からの抜擢は助役時代をとおして当たり前で、
指名された部長は、部長の中で最年長である。
父親が狛江市で長く議員を務め、石井市政になる前にかなり影響力を持っていたが、それも過去のこと
兄弟が最大与党の基盤・自民党の重鎮だが、年が離れているし、生き方も全く違うようだ
市民生活部と総務部長を経験、
矢野市政時代には筆頭部長(企画財政部長)ではない
石井市政時代は、助役のS氏が市政を牛耳り、市長が賭博をしていようが、市政は動いた。
そういう人物ではない。
すなわち、石井市政時代と矢野市政時代の遺物を多く引きずっていない
現在の筆頭部長である企画財政部長は、今回の副市長候補の下で働いていたので
筆頭部長の抜擢を補完する形で、副市長人事があるようだ。
なんでもよろしい、副市長と企画財政部長はバッテリーを組む関係にある。
現在の部長の面々から2名のセットというと「これしかない」かな、という感じだ
普通の人事、ということだ。
ということで、是々非々の立場の私は今回、賛成したが、
野党共産党5名以外に、与党の中に6名も造反者がいるということだ。
与党でありながら否決した者の真意はいかに??
高橋市長も議場でもう少し提案理由を述べればよかった
上に書いたようなことは言えないだろうが、
狛江市を改革をしていくための人事であるということ
民意を反映していくための抜擢人事であることを明言しなかったのは、今思えば、残念なことであった。
すなわち、党利党略や一グループのための市政ではないことを明言したのか!?ということだ。
ちょっと足りなかった気がする。
否決した者の中に、「市原が否決した、自民党・明政クラブは一致団結している」と言って口を拭っている奴がいる。
私は、太めのブルーブラックのボールペンで投票用紙に「賛成」と書いたので、確かめたらどう?
選挙の時に「矢野市政の16年は空白の16年だ」といっていたのでその意味を9月議会で質した。
市長の答えは、
理由は4つある。
①和泉多摩川緑地の都立公園化を進めることができなかった。
②水道道路の安全対策(拡幅)を進められなかった
③財政の健全化ができなかった
④議会において安定与党形成ができなかった、というものであった。
私は、それに対して
「①から③は別として、自治体の長が④を目指すというのは疑問だ」
「安定与党形成が目標なら改革からは遠ざかる、スカートを踏まれることだってある」
と申し上げた。
今回は改革へのスカートを踏まれたのか?
「安定与党」なんてものは微妙なんだから、大切かもしれないが、こだわる方が無駄じゃないのか?
否決した議員の思いは
おれたちより○○○のいうことを聞いている、けしからん!ということかも知れない
そうだとすると、ご機嫌を取らないと言うことを聞かない議会与党などは、市民にとっては迷惑千万!
否決の理由を表明してほしいものであるが、人事には慣習として「討論」がないのだ。
説得をして、その際はお土産など付けないで、誤解があったら誤解を解いて、
再度の上程を望むものである。
そうでなければ、人事で一部与党の言うことをとりわけ聞いたことになるから、おかしいだろうと思うが。