昨年の衆議院選挙の後に、不正選挙が行われたという内容の書き込みがありました。
投票時間前に選挙会場が閉鎖されたという内容と
手書きの文字を読み取る「ムサシ」という読み取り機が本当に正確なのかという2点として理解しました。
選挙会場が午後8時前に閉鎖されたという訴えは私としては対応できないと思いました。
読み取り機に関して話します。
昨年12月の衆議院選挙は、社民党の開票立会をしませんでしたが、
今回、初めて「ムサシ」という読み取り機に使用の開票に立ち会いました。
読み取り機はとても速く、分けられた票をさばく人間の方が間に合わないほど、
まるで、チャップリンのモダンタイムスのようで、担当していた職員も大変だと言っていました。
わきで見ていた立会人のお一人は、これは働かせられすぎちゃう機会だねと言っていました。
ソーター(分けておく部分)が15種類ぐらいなので、まず、たくさん票が出そうな候補者名を
あらかじめ機会にセットしてありました。
読み取り機は3台。
比例が1台で選挙区2台だったと思います。
ソーターの分類の一つに「判読不明」というのがありました。
判読不明のはもう一度かけて、それでも判読不明なのは人が分けます。
最後に、立会人が並んでいる机に100枚ずつの束が、5束輪ゴムで束ねて、一番上の紙に○○党とか
何のたれべえと書いて500票と書いてあります。
それを立会人は、中身をチェックして、ハンコを押します。
私は、いわゆる「ぱらぱら漫画」状態にして全部見ます。
へんな票はその場で選挙管理委員会の事務局を呼んで質します。
私はその作業を丁寧にするので、嫌がられます。
今回は「みどりの風」の中に「みどりグリーン」とか「グリーンズジャパン」とかが大量に入っていたのを見つけました。これは、読み取り機以前の開票作業従事者の認識不足か「わざと認識不足を装った」といえます。
合計95票救い出しました。
以前、共産党の束の上に自民党という紙がついていて、差し戻したことがあります。
次の選挙の立会の時に開票作業をしている卓球の机を廻りを廻って作業を視ることができますが
その時に、「自民の犬はだれだ!?」とふざけていったら「ワン」と声が上がって
その時は笑ったのを覚えています。
比例区の立会は比例区のみチェックなので、選挙区は分かりませんが、誠実に立会作業をしてくれる人がいれば、パラパラを丁寧にやって、かなりの間違いをチェックできます。
比例区の個人名はひとけた台からですので、判読不明票や少数票をすべて人間が手作業で振り分けて集計していました。
その結果が、立会人に廻ってきますが、
ヒューマンエラーを疑いました。
すなわち、○●原●子さん6、●谷○●介17、などが束ねられて自民党○●票とまとまってきます。
その合計をでできるだけ暗算で確認したりしましたが、
紙に一度書いた数字を直してある場合は、全部計算し直しました。職員を読んで計算し直させました。
出来たら、書き直した表の紙はやめるべきで、数字の直し方が又汚いわけです。
これがヒューマンエラーにつながるわけです。
そんなわけで、読み取り機の構造上、あまり不正は出来ないようです。
読んだ票を振り分けるだけなので、不正は出来ないのではないかと思います。
これが、集計も一度にしてしまうとなるとちょっと心配です。