社民党の阿部知子衆議院議員のテロ防止イラク支援特別委員会での質問。
日本政府と日本のNGOがアフガンで取り組んできた分野の国際的評価や実際の評価が高いことを指摘し、インド洋での給油をしなければ国際的な評価が得られないと過少評価することはないと外務大臣に指摘し、答弁を求めていた。
中村哲医師が代表を務めるペシャワール会は、パキスタンに本拠地の診療所を置き、アフガニスタンの山間部のライ対策に取り組んできて、水がないことからおきる下痢などへの対処が基本だということで井戸掘りを始め、続く干ばつで冬を越せないと日本に「アフガン命の基金」の訴えに帰ってきたのが2001年の暮れだった。私も「狛江からアフガン命の基金へ」という会を作り、楽市などでコーヒーを売り、2001年には10回、総計約10万円を基金に送金した。
その後、中村哲医師は、灌漑事業としての水路づくりに
武田信玄の聖牛を取りいれ、アフガニスタンの組み石技術で堤を築き、
雪解け水を農地に運ぶ事業に成功している。
しかし、今年もまた干ばつだそうだ。
しかも、パキスタンが診療所の条件を規制してきて、外国人が代表では認めないという方針を出し、ペシャワール会も診療所は、やむなく、アフガニスタンに移ることになったそうである。
もちろん、ペシャワールの診療所は現地スタッフで続けるとのことだが、アフガニスタンでは、かつて丸腰の日本人の国際貢献が、部族長初め現地の信頼を得ていたのが
その後の各国軍隊の派遣によっても治安の悪化は進み、米軍の空爆への反感も強まり、このところのタリバーンの武力勢力の復活や軍閥の割拠で、かつてよりNGOが活動しづらくなって、危険も伴うようになっているとのことが、ペシャワール会の会報に書かれていた。
丸腰の貢献として、NGOを支援するためにどのようなことが出来と考えるかとの阿部知子議員の質問に高村外務大臣は、
「治安を安定させるのが大変重要」と答えつつも、出来ることを前向きに検討していきたいという主旨で答えていた。
一方、午前中の福田総理と民主党の小沢代表の会談では、テロ特措法の延長を小沢代表がきっぱり拒否したようだが、第2回の代表者会談を承知しているとのことで、密室談合との批判もでた。これで、国会は煮詰まりはじめるか?!という印象だ。