都立墨東病院での産婦の死亡は、少なからずショックな方も多いと思います。
「よい病院」として知られているだけに、私もそういう思いがしました。
最初に受け入れていた病院からの救急連絡内容と墨東病院側が受け取った救急内容が大きくずれていて、受入まで1時間を無駄にしてしまった結果出産後3日で産婦がなくなるという事態となってしまったようです。
今後どちらに責任があるのか調査が行われ、究極は裁判という形になりそうです。
父が脳幹梗塞で倒れた時も、始めは風邪のような症状で、少しづつ吐いていて、
その吐しゃ物の色がわさびのようなみどり色をしていました。
私たち家族は医療の専門知識はなく、当時、心臓で掛かっていた榊原病院に電話で相談した際も吐しゃ物の色まで聞かれませんでしたが、
高齢なので心配だから緊急入院をということで、夜中に入院。
翌朝には検査結果が出て、脳幹梗塞を起こしているといわれ、3日ほどで完全に意識はなくなってしまいました。専門の虎ノ門に転院するも3ヵ月後になくなりました。
看護婦をしていた知り合いにあとで聞くことでは、みどり色のものを吐く時は脳の細胞が壊れて出てきているとのこと。
素人は知識もなく、心配で救急にすぐ頼ってしまう、そういったコンビニ受診が医療費を押し上げ、病院を必要以上に混ませているとも言われています。
また、隣接する近県の患者も受け入れているのが東京の病院の実状です。
周産期医療の高度医療専門病院と出産だけを主に担い異常分娩の時には専門病院に廻す地域の病院との連携が決してうまくいっていないということです。
私が所属する社民党でも、「産声が聞こえるまち」プロジェクトチームを立ち上げ
党首自ら全国を視察、私も都内江戸川区の「まつしま病院」を視察させていただきました。
まつしま病院では、助産士の力を活かす診療・分娩体制をとっていて、産科医師は枕を高くして眠ることができている、
疲労も少なく、その分日常の診察や業務にエネルギーを振り向けているとのことでした。
産科を集約化する構想があるが、救急の連絡ひとつうまくいかない現状、それも
専門家同士でうまく言いってないというのが、集約化のネックのように思います。
助産士の力を活かしていくのが必要で、それには、異常分娩の際のサぽート体制が欠かせません。まつしま病院では、新生児の緊急は、墨東病院にお願いすることが多いとのこと、
病院間の信頼関係の醸成も大切だといえます。
集約化するなら、キチント系列化して、信頼関係を作っていく体制整備が急がれます。
県外からの受入など、集約化系列化すればなくなるのが前提ですし、各県が同時に取組まなくてはならないということですから、国の予算措置は必須です。
22選挙区では、民主の山花郁夫氏がブログで医療問題を取り上げて
集約化を訴えています。
社民党の主張する、助産士を活かした、人間らしいお産を実現するのと同時に
緊急時のサポート体制の確実化のために
民主の政策との同時進行が欠かせないと思いました。
また、医師の専門化、集約化だけでは血が通ってきません。
集約化しても今回の事故のような緊急時の連絡の不備から命がいしなわれては困りますから。
そのあたりの政策の血肉化を山花郁夫氏には望みます。